平成２０年９月２９日
セリングビジョン株式会社

　　中国の大連市で9月19日～21日に開催された「ビジネス中国語科目の創設及び教育実践会議」）に当社北京事務所長　張　晶磊が参加いたしました。昨年の北京会議では当社社長岡部秀也が出席しましたが、今回の大連会議もその継続であり、前回と同じく当社はBCTの検定機関として、日本からの唯一の参加法人として参加しました。
　　会議は昨年の北京会議以来の一年間におけるＢＣＴの教育実践、研究成果、ビジネス中国語検定試験の最新の成果が紹介されました。特に外国におけるＢＣＴの「教育、教材、教授法」をめぐって、出席者が集中的に討論を行われました。
　　初日の会議での、中国語教育・研究の世界的大家である陸倹明先生（北京大学教授、世界中国語教育学会会長）を始め趙金銘先生（北京语言大学教授、世界中国語教育学会副会長）、劉　珣先生（北京语言大学教授）の基調講演では、今後のビジネス中国語に関する要調査、要研究、要解決の諸課題が浮き彫りになり、対応すべき対応の方向性が示され、参加者に深い啓発を与えておりました。
　　会議のなかでは、胡錦濤主席の提唱する「科学的な発展観点」に沿って外国人の中国語学習者に対していかに効果的で高水準の教育資源を提供するか、そして中国語教育関係者自身のレベルアップをいかに図るかについて、熱い討論がなされました。
　　また中堅の第一線で活躍されている中国語の教育者も、実践的・実用的な論文を多数発表しておりました。例えば、北京大学劉超英教授の「ＢＣＴ及びその教育」、対外経済貿易大学董　瑾院長の「ビジネス中国語の能力基準」、北京語言大学張　黎教授の「社会人の使用する中国語語彙」、上海財経大学王恵玲教授の「ビジネス中国語の単語のデータベース及び教授法における応用」の講演は、いずれも精彩を放った高水準の発表でした。
　　今回の会議では、「教育部国家漢弁の指導のもとで、全国の大学の中国語教育資源を効果的に活用し、海外諸国における中国語の普及のために、教育、教材、教授法の面で、貢献しよう」という内容で意見の一致をみました。とりわけ壮年、青年の中国語教育関係者の教育レベルアップも今後の主な重点課題とされています。
　　会議の主催者は、北京外国語大学、対外経済貿易大学、北京語言大学及び外研社といった中国語教育の先端を走っている著名な大学と出版社でした。参加者は中国全土の大学からの中国語教育関係者が主体でした。
　　外研社中国語支社長彭冬林先生が開会式の挨拶をされ、北京大学の陸倹明先生が総括とりまとめの講演をされました。当社の北京事務所長張晶磊は、日本におけるＢＣＴ普及についての報告をしました。大会では、当社の出版した日本語版の「ＢＣＴ受験要綱」が、北京大学劉超英、清華大学の丁夏教授を始めとする中国の教授たちから高い評価をいただきました。日本語版の「ＢＣＴ受験要綱」は世界的な中国語の普及事業に大きく貢献し、ＢＣＴの普及過程の中での一つの大きな記念と位置づけられ、光栄でした。

　　当社は、１１月２２日のＢＣＴ試験（ビジネス中国語検定）を含め、今後、本試験を的確に行いつつ、中国語学習用の出版事業も行い、日本での中国語の教育普及に努めてまいります。

以　上

付録１：ＢＣＴ大連会議関係写真
張　晶磊所長が会議場玄関での写真	大連BCT会議の会場写真
BCT分科会議の会場写真	北京大学陸倹明先生との記念写真
清華大学　丁　夏先生との記念写真	上海財経大学王恵玲院長との記念写真
北京大学陸倹明教授の基調講演テーマ： 「必ず科学的発展観をもって中国語教材の開発に臨まなければならない」

付録３：この一年間に出版されたＢＣＴ関係の新書（写真）
新出のBCT関係の教材	新出のBCT模擬問題集
高い評価をいただいた弊社出版の公式ガイドブック（日本語版）