2009年の中国政府実施YCT「青少年向け中国語検定試験」について
~受験対象が、高校生に拡大。北京でセリングビジョンが日本の受託機関として調印 ~

                           

平成20年12月25日
中国・国家漢語国際普及指導グループ弁公室(略称:国家漢弁)
日本BCT事務局:セリングビジョン株式会社


 中国政府が実施する、世界標準の中国語検定試験である、「YCT=Youth Chinese Test)」は、わが国では当社(日本YCT事務局)が平成19年に第一回を実施し、20年には第二、第三回を行い、これまで東京、大阪、横浜、福岡で合計3回の試験をいたしました。
 今月、中国政府(教育部国家漢弁)と当社とは、BCT(ビジネス中国語検定試験)ばかりかYCTについても日本でのYCT実施受託長期契約書に調印しました。
 来年(平成21年、2009年)の日程、対象者の拡大などについて発表いたします。

1.来年は、年2回、下記の通り開催することになりました。
平成21年YCT実施日程(日本) 東京、大阪など主要都市。
  • 5月23日(土曜日)午後
  • 10月24日(土曜日)午後
     受験者数により、各地の会場を検討してまいります。
     中国語を教える約600高校、小中高一貫スクールや中華学校などで中国語の英才教育をされているスクール、語学スクールには、受験者希望数により、当該学校での一斉試験もいたします。
  • 2.名称の変更と、受験者の拡大
     YCTは、これまで、15歳以下の小学生、中学生の子供を対象とする中国語検定試験でした。来年からは、高校生も対象に拡大発展いたします。
     名称は、「小中高校生の中国語検定試験」(青少年向け)となります。
     (なお要望に応じ大学生などの若者も受験が可能です。合格証明書も発行します)
    3.受験料
     一級 2500円
     二級 3000円
     三級 3500円
    4.海外動向と、優良受験者に交流キャンプも実施
     YCTは、中国語を母国語としない青少年を中心とする中国語検定試験として、シンガポール、韓国、米国、フランス、カナダ、豪州などで相次ぎ開始され外国語教育の面から大きな反響を呼んでおります。
     今年は、クリスマスから年末年始にかけ、世界各国からのYCT受験者の優良生徒を約500名、北京冬季キャンプに約10日間の世界青少年交流会を実施中です。日本も2名が参加しております。下記サイトをご覧ください。
    http://www.hanban.edu.cn/content.php?id=4288
     来年以降も、夏季あるいは冬季に世界中の中国語を勉強してYCTを受験した選抜生徒にキャンプも計画されております。
    5.試験内容:
    1級 45分・・・ヒアリング、読解力
    2級 45分・・・ヒアリング、読解力、漢字を書く能力
    3級 60分・・・ヒアリング、読解力、作文
    6.参考教材
     「子供・青少年向け中国語テスト」<YCT 1級、2級、3級>
    (製作:中国・国家漢弁。翻訳出版:セリングビジョン。販売:㈱アスク出版)
     オンライン販売

     中国政府公認の本格的な試験でありますので、中国語にご関心のある学校や家庭における子供たちには、ぜひ日頃の中国語学習の成果を試されるチャンスです。また、この機会に中国語に関心のある青少年の方々には勉強をスタートする契機になるでしょう。
     現在、日本と中国とは経済文化交流が一層盛んになってきており、両国の貿易額も世界でトップクラスになっております。「漢字」を知る日本人は、比較的、中国語を学びやすいこともあり、また日本でも人気と必要性の高まる中国語を若いうちから勉強する際には、YCTは英才教育の一つの目標になりますし、経済社会的にも役立つ外国語学習の好機です。
     YCTがさらに今後、日本で定着するように、受験生の声を聞きながら、進めていきたいと考えております。


    この件のお問い合わせは
    日本YCT事務局:セリングビジョン株式会社
    住所:〒105-0003 東京都港区西新橋1-9-1 ブロドリー西新橋ビル8F
    電話:03-5251-3101
    FAX:03-5252-6020
    担当:小川、長瀬


    <参考>
    1.中国主催者: 中国・国家漢語国際普及指導グループ弁公室(略称:国家漢弁)
    国家漢弁は、中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)に属し、世界的に中国語を普及させるための企画・管理・実行を行う政府機関です。世界各国の著名大学などに孔子学院を設立し、中国語教師の派遣や中国語テキストを提供し、ネイティブの中国語の教育サービスを提供しております。日本では、早稲田大学・立命館大学・立命館アジア太平洋大学・愛知大学・札幌大学・北陸大学・桜美林大学・岡山商科大学、大阪産業大学、神戸東洋医療学院、工学院大学で孔子学院が活動をしております。
    また、国家漢弁は中国政府公認の中国語検定試験を総括しており、HSK(漢語水平考試)のほか、最近では今回の子供向けの検定試験YCTや、ビジネス向けのBCT(ビジネス中国語検定)を所管しております。
    そして北京大学、清華大学、対外経済貿易大学など中国全土の大学や、高等出版教育社、外研社などの政府大学系出版社等と連携をして、中国語の教育に関するあらゆる活動を総括しており、特に国家漢弁の指定する中国語の教科書、問題集は、世界の教育者などから注目されております。
    URL:http://www.hanban.edu.cn/cn_hanban/
    住所: 中国 北京市西城区徳勝門外大街129号(德勝尚城A座)

    2.日本主催者 :セリングビジョン株式会社(中国名:东电超远景公司)
    東京電力の社内起業制度を活用して平成14年に東電社員が設立したIT教育会社です。都心部を拠点に法人向けのITソフト・ハードの販売および講演・研修事業、市場調査・コンサルティングを行っております。近年では、中国語の検定試験の日本導入とITを駆使した遠隔教育に力点を置いており、特にBCT普及に努め、日本BCT事務局を運営し、北京事務所も正式開設しております。
    資本金3500万円
    社長岡部秀也
    URL:http://www.sg-vn.com
    本社:東京都港区西新橋1-9-1
    ビジネス向け研修とインターネットパソコン会議を組み合わせた国内・海外との実践的な遠隔教育を目指しています。中国語、英語の翻訳や出版事業および三ケ国語によるWEBの企画制作も展開中です。

    3.中国政府(教育部)認定の中国語検定試験について
    中国政府は、中国語学習の世界的な学習者のニーズの高まりに対応して、様々な分野における、異なる学習能力レベルと世代に応じて下記の3つの検定試験を実施あるいは準備をしております。日本での導入は、これまでHSKのみです。
    YCTとBCTは、中国語を母語としない方々を対象とする国際標準の新たな試験です。
    ・YCT(Youth Chinese Test=15歳以下の子供・青少年向けの中国語試験)
    ・HSK(漢語水平考試)
    現在日本でも実施されている、主に大学生や社会人を対象とする中国語のアカデミックな試験です。基礎、初等・中等、高等の三つのレベルがあります。
    ・BCT(Business Chinese Test=ビジネス中国語検定試験)
    ビジネスシーンにおける交渉やコミュニケーションでの中国語を検定する試験です。5段階に級が分かれております。初等レベル以上の中国語能力のある方々は、BCTの受験が勧められます。

    4.中国語検定試験に関する中国政府(教育部国家漢弁)幹部と当社との参考写真

    国家漢弁の許琳主任(中)との記念撮影<平成20年12月於、北京>
    左:岡部社長、右:張晶磊首席代表(北京事務所長)

    国家漢弁の中国語検定試験(BCT、HSK、YCT)のご担当官・胡志平副主任と岡部社長との記念写真

    BCT/HSK/YCT比較表(PDF)